「家庭用の脱毛器を1年くらい使ったんですが、思ったほど変わらなくて」。カウンセリングでこう話される方は、決して少なくありません。最初にお伝えしておきたいのは、家庭用脱毛器そのものが悪いわけではない、ということです。向いている使い方もありますし、実際に満足されている方もいらっしゃいます。ただ、思うように進まないときには、はっきりした理由があります。出力が抑えられていること、当てムラが出やすいこと、届かない場所があること、そして何より続けることが難しいこと。メンズ脱毛専門店 LumiqueでLUMIX A9Xを使っている施術者Yuriが、家庭用と向き合ってきた方に向けて正直にお話しします。
家庭用脱毛器が向いている場面もあります

まずお伝えしておきたいのは、家庭用脱毛器には家庭用の良さがあるということです。自宅で好きなときに使えて、人に見られることもなく、通う手間もかかりません。費用も一台きりで済みます。
ですから、「手の甲や指の毛がちょっと気になる」「腕の毛を少し薄く見せたい」といった、範囲が狭くて目標もゆるやかな場合には、十分に選択肢になります。自分のペースで気軽に手入れをしたい方にとっては、悪くない道具だと思います。
問題になってくるのは、「ヒゲをしっかり減らしたい」「全身を計画的に進めたい」というように目標が大きくなったときです。ここから先は、道具の性質そのものが壁になってきます。
出力の差と、当てムラの積み重ね

家庭用脱毛器は、誰が使っても大きな事故が起きないように設計されています。当たり前ですが、専門的な知識のない方が自宅で扱うものですから、安全を最優先して出力は控えめに設定されています。これは製品として正しいつくりです。
一方でサロンの機械は、私のような施術者が肌の状態と毛質を見たうえで、その方に合わせて設定を調整して使います。同じ「光を当てる」でも、届く力にはどうしても差が出ます。「回数を増やせば追いつくのでは」と考えたくなりますが、毛には生えかわりの周期があり、当てるタイミングが決まっているので、単純に回数でおぎなえるものではありません。
さらに大きいのが、当てムラです。照射面が小さい機種だと、腕一本でも相当な回数を当てることになります。自分で鏡を見ながら、少しずつずらして、隙間なく、しかも重ねすぎないように当て続ける。これは想像している以上に難しい作業です。実際に家庭用を使われていた方の肌を拝見すると、当てられている場所と抜けている場所がまだらになっていることがよくあります。まだらに残った毛は「効果がない」と感じる原因になりますが、実際には当たっていなかっただけ、というケースが多いのです。
背中に手は届かず、続けることはもっと難しい
もう一つ、物理的にどうにもならないのが範囲の問題です。背中、うなじ、肩の後ろ、お尻まわり。ここは自分では見えませんし、手も届きにくい場所です。鏡を二枚使って挑戦される方もいますが、姿勢を保ったまま正確に当て続けるのは現実的ではありません。ご家族に頼めればいいのですが、そう何度もお願いできるものでもないと思います。
そして、一番の壁は「続けること」です。脱毛は数週間おきに、同じ場所へ、正しいタイミングで当て続けてはじめて変化が見えてくるものです。ところが自宅では、締め切りも約束もありません。仕事が忙しい週、疲れて帰った夜、いつのまにか間隔が空いて、気づけば数ヶ月使っていない。私自身も他のことでよく身に覚えがありますが、これは意志が弱いからではなく、多くの方がそうなりがちなものだと思います。
サロンに通っていただく価値は、実は機械の性能だけではありません。次回の予約が入っていること、肌の状態を見て「今回は少し出力を下げましょう」「ここは前回抜けていたので丁寧に当てます」と判断する人がいること。この積み重ねが、進み方の差になって表れてきます。
まとめ
家庭用脱毛器がうまくいかなかったとしても、あなたのやり方が間違っていたわけではありません。
- 出力は安全のため控えめで、回数だけでは補いにくい
- 照射面が小さく、自分で当てると隙間や重なりが出やすい
- 背中やうなじなど、そもそも届かない範囲がある
- 数週間おきに続けること自体が、自宅では難しい
範囲が狭くて目標もゆるやかなら、家庭用は十分に役立つ道具です。ただ、しっかり減らしたい部位があるなら、道具を変えるより仕組みを変えたほうが近道になりやすいです。Lumiqueでは完全個室・マンツーマンで、お一人おひとりの毛質と肌の状態を見ながら進めています。「家庭用で途中まで使ったけれど、ここからどうすればいいか」という段階で構いませんので、今の状態をそのままお聞かせください。
